このページでは、ワイモバイルで初の登場となるOPPO(オッポ)のReno3 Aを実機レビュー、細かい感想や設定すると便利な項目や外観、SIM周りなど、メリット・デメリットを包み隠さずお伝えします。
※特に断りがない場合、税込みで記載しています。
開封の儀!外観をチェック
ワイモバイルで購入したOPPO Reno3 Aが到着しました。
元箱は青っぽいやや光沢のある色味です。
元箱の裏面
開けてみると上から順にTPUケースの箱、本体、付属品となっていて、スマホへの輸送時の衝撃が抑えられています。
ワイモバイル版は通常付属品がない場合が多いですが、OPPO Reno3 Aの場合は、Quick Charge対応の急速充電器、充電ケーブル、画面保護フィルム(貼付済み)、TPUケース(透明ケース)、イヤホンがついていました。
気になるのは急速充電器の仕様です。
拡大してみると5V/2A、9V/2Aに対応しており、10Wと18Wの出力であることが分かります。
モデル名はOP92KAJHです。
日本メーカーのスマホは純正品の透明ケースやフィルムが付属しないので、非純正のものをわざわざ買わないといけないですが、質の良い純正品をつけてくれる海外メーカーはありがたいですね。
端末を乗せているのは1cmの方眼カッター板です。サイズ感を参考にしてみてください。
充電口は下部、イヤホンジャックも下部、側面に音量ボタンと反対側にSIM挿入口と電源ボタンがついています。持ったときちょうど指が触れるところで押しやすいですね。
保護フィルム貼付済みです。
カメラは4眼仕様です。
SIMトレイですが、ワイモバイル版は残念ながらnano-SIMのシングルSIMです。これだと1枚しかSIMを入れることができません。SIMフリー版はnano-SIM×2枚のDSDV仕様なので惜しいです。
もちろんSIM回線は1つしか契約していない、という方には全く問題ありません。
続いて内容についてみていきましょう。なんとなく画面がきれいだなと思って眺めていたのですが、調べたところIGZOディスプレイでした。やはりIGZOだと発色がよいのですね。
時計表示は左、バッテリー表示は右です。バッテリーのパーセント表示が電池アイコンの中で、表示が小さくやや確認しづらいです。
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良かった機能のレビュー
発色が良く画面サイズが広い
最近は大分増えてきていますが、IGZOディスプレイはやはり発色がよいですね。画面表示が鮮やかでくっきりはっきりしています。IGZO画面になれてしまうと、普通の液晶が何か物足りないなという気がしてきます。
左からReno3 A, AQUOS sense4, iPhone 8の画面サイズ比較です。Reno3 Aはかなり画面が広いことが分かります。
メモリが6GB、ストレージが128GB
ミドルレンジ機ながら、ハイエンド端末のようなメモリのギガ数と大容量の保存領域を備えています。少し話が脱線しますが、一昔であればパソコンでさえこのようなスペックはありませんでした。RAMが6GBを超えSSD(非HDD)が128GB備えるスマートフォンが手にできる時代になって進化の速さを感じます。
AccuBatteryとBattery Mixの結果
OPPO Reno3 Aは4,025mAhとやや大きめのバッテリーを搭載しています。しかし画面が大きいのでその分消費電力があがり、実際の持ちは分かりません。そこでBattery Mixで95%充電済みから20%まで放電を続ける検査をしてみました。
方法はまずバッテリーアプリのBattery Mixをいれて、画面表示をずっとオンにさせることができるScreen Onというアプリで連続点灯(最高輝度)にしてその点灯時間を計測しています。
その結果、OPPO Reno3 Aは6時間程度連続で使えることが分かりました。一般的なスマホは5~6時間もちますが、Reno3 Aは搭載量はやや大きめですが、消費電力もやや大きめといったところでしょうか。
また、〇〇mAhと公称スペックが高くても、測ってみるとそんなにない、ということはよくあることですが、それはAccuBatteryで測ると分かります。OPPO Reno3 Aの場合は公称値4,025mAhのところ3,720mAh(92%)でした。2回しか充電していないのでなんともいえないのですが、まずまず合格ラインかと思います。
充電速度は
4,000mAhとなると充電時間もそれなりにかかりそうです。標準的な充電(残量20%から90%程度)では何時間かかるでしょうか。今回はPD対応の充電器で充電したところ、22%から93%まで充電するのに1時間22分かかりました。
満充電と完全放電は避けたほうがよいと言われているので、実際は20~80%ぐらいの充電を繰り返すことになり、その場合は1時間程度で済みそうです。(公称スペックは150分ですが付属の充電器では120分だそうです)
防水仕様
海外メーカーとしては珍しく、防水機能(IPX8)を搭載しています。IPX8は水に30分沈めても壊れない最高レベルの耐水性です。ただ結露すれば最悪壊れてしまうので、温かいお風呂の中などでは使わないほうがよいでしょう。
Color OSも最新に更新済み
OPPOのスマホはAndroidを少し仕様変更したColorOSという基本システムを使用しているのですが、出荷時にColor OS7だったものが、2021年4月末現在は11.0にバージョンアップしています。もちろんAndroidも11.0にバージョンアップ済みです。セキュリティパッチレベルも2021年3月5日に更新されています。
ワイモバイル以外にも対応
OPPO Reno3 Aはワイモバイルでの発売ですが、ドコモやauの電波にも対応しています。詳細は周波数のところで確認ください。管理人もドコモ、ソフトバンク(ワイモバイル)、楽天モバイルの3つのキャリアで使えることを確認しましたが、auはSIMを持ち合わせておらず、動作が不明ですが、garumaxさんのページによると、au Volteにも対応しており、通話データともに対応しているとのことです。
対応周波数(バンド)
3G回線(W-CDMA) | |
---|---|
Band I (2.1GHz) | 〇 |
Band VIII (900MHz) | 〇 |
ソフトバンクで問題無く使えるか | ◎ |
4G回線(LTE) | |
Band 1 (2.1GHz) | 〇 |
Band 3 (1.7GHz) | 〇 |
Band 8 (900MHz) | 〇 |
Band 11 (1.5GHz) | × |
Band 28 (700MHz) | 〇 |
Band 41 (2.5GHz) | 〇 |
Band 42 (3.5GHz) | × |
ソフトバンクで問題無く使えるか | ◎ |
※赤は必須バンド(必須バンドに対応していれば問題無く使える)
3G回線(W-CDMA) | |
---|---|
Band 1 (2.1GHz) | 〇 |
Band 6 (800MHz) | 〇 |
Band 19 (800MHz) | 〇 |
4G回線(LTE) | |
Band 1 (2.1GHz) | 〇 |
Band 3 (1.7GHz) | 〇 |
Band 19 (800MHz) | 〇 |
Band 21 (1.5GHz) | × |
Band 28 (700MHz) | 〇 |
Band 42 (3.5GHz) | × |
ドコモで問題無く使えるか | ◎ 問題なし |
※赤は必須バンド(必須バンドに対応していれば問題無く使える)
4G回線(LTE) | |
---|---|
Band 1 (2.1GHz) | 〇 |
Band 11 (1.7GHz) | × |
Band 18/26 (800MHz) | 〇/〇 |
Band 28 (700MHz) | 〇 |
Band 42 (3.5GHz) | × |
通話の対応 | |
au VoLTE | 〇 |
auで問題無く使えるか | ◎ 問題なし |
※赤は必須バンド(必須バンドに対応していれば問題無く使える)
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残念だったところをレビュー
LED通知ランプがない
最近通知ランプを搭載していない端末が増えていますが、OPPO Reno 3Aもその一つで、LED通知なしです。充電中、何パーセント充電されたかを確認するためには、わざわざ電源ボタンを押してディスプレイで確認する必要があります。
これはちょっと面倒な感じがしますね。好みによるところも大きいですが、物理的には搭載していて、使うのは設定できるといった仕様ならありがたかったです。
SIMが1枚しか使えない
ワイモバイル版のスマートフォンは全てシングルSIM仕様になっています。Reno3 AももちろんシングルSIMです。Reno3 AのSIMフリー版はnano-SIMが2枚入るDSDV対応なのですが、せっかくのデュアルSIM機をわざわざ1枚挿しにするなんて、なんだか仕様を改悪されているような感じです。
これは2回線スマホを契約している方にとってのデメリットで、SIMは1枚だという方にとっては何の問題もありませんので、ご安心ください。
やや重い本体
ケース無しで175gとやや重いです。これに透明ケースとガラスフィルムをつけると200gを超えてしまいます。バッテリー容量が多いので仕方ないと思いますが、手の小さい方や女性は注意が必要そうです。
4,000mAh超えにしてはバッテリの持ちが悪い
ディスプレイが大きいためか、およそ4,000mAh搭載しているのにもかかわらず3,400mAh程度のp30 liteと比較して同じくらいの時間点灯しました。さらにこのp30 liteは1年半使用し300回以上充電を繰り返したものなので、Reno3 Aはバッテリーの持ちが弱めかもしれません。
画面上の指紋認証の位置
初めて画面の上から指紋認証するタイプを使いましたが、精度や速度はまずまずでした。なにぶんディスプレイ上には印がなく、触ってようやく位置の印が薄暗く出てから指を当てるので二度手間な気がします。個人的には指紋センサーはディスプレイ以外に設けて欲しかったです。
メモリ使用量が多い
6GBのRAMを積んでいるのでアプリの開けすぎも余裕かと思っていましたが、メモリ使用量状況を見てみ見るとなんと5.0GB使用済みでした。85%程度は埋まっている状態になるので、そんなに余裕はなさそうです。ちなみにメモリ使用状況は、開発者向けオプションを有効にしないと見れません。
ワイモバイル版はSIMロックがかかっている
ワイモバイル版はキャリア版なのでワイモバイルのSIMロックがかかっています。SIMロックを解除しないと他の携帯電話会社では使えません。といってもマイページから簡単に解除コードを取得して、本体に入力するだけなので問題はないのですが、。
ただオークションやフリマサイトで買ったものは、SIMロックがかかったままのものがあるので一応記載させていただきました。
スペックを確認
ここでスペック表を確認してみたいと思います。
基本スペック表
OPPO Reno3 A(ワイモバイル版) | |
---|---|
メーカー | OPPO |
発売日 | 2020年8月20日 |
OS | Android 11 |
CPU | Snapdragon™ 665 (オクタコア)2.0GHz+1.8GHz |
メモリ(RAM) | 6GB |
ストレージ (ROM) |
128GB |
バッテリー | 4,025mAh |
急速充電/充電時間 | 〇(QC対応)/150分 |
画面サイズ | 6.44インチ IGZO |
解像度 | 2,400×1,080(フルHD+) |
メインカメラ | 約4,800万画素 + 約800万画素 + 約200万画素 + 約200万画素 |
サブカメラ | 約800万画素 |
ドコモ/au/ ソフトバンク |
◎/◎/◎ |
SIM (DSDV) | nano-SIM × 1(×) |
外部メモリ | micro SDXC 256GB |
USB端子 | Type-C |
防水/防塵 | IPX8 |
NFC | 〇 |
生体認証 | 指紋・顔面認証 |
その他 | おサイフケータイ、NFC |
サイズ | 約161 × 74 × 8.2mm |
重さ | 約176g |
カラー | ホワイト/ブラック |
ワイモバMNP価格 | 8,960円 |
ベンチマークの結果は?
Geek Bench5の結果、シングルコアが311、マルチコアが1357と出ています。参考までにp30 liteが326の1219、Reno3 Aが311の1351、AQUOS sense3 basicが177の988、Pixel 4aが590の1603となっています。
最後に
ここまで少し辛口でしたがレビューさせていただきました。
OPPO Reno3 AはSIMロックの解除をすればワイモバイル以外でも使うことができますし、OSも最新でこれから数年は役に立ってくれそうです。なによりワイモバイルでは8,960円で手に入れられるのがメリット大ですね。
これから購入される方の参考になれれば幸いです。