このページでは、ワイモバイルで人気シリーズのHuawei「P30 lite」(SIMフリー版)を実機レビュー、細かい感想や設定すると便利な項目や外観、SIM周りなど、メリット・デメリットを包み隠さずお伝えします。※ワイモバイル販売のP30 Liteと若干異なる部分がありますので、ご注意ください。
※特に断りがない場合、税込みで記載しています。
開封の儀~デザインや梱包物を確認
ネットで購入したHuawei P30 liteが到着しました。箱は真っ白でマット調です。
シュリンクを破って箱を開けると一番上に本体を発見。
取扱説明書、正規品の保護ケースと保護フィルム(貼付済み)、ケーブルに急速充電器、イヤフォンが付属します。
カラーはピーコックブルー色、かなりスリムな感じですね。
カメラはライカ製を3個搭載。
一番上が音量ボタンでその下が電源ボタンです。
珍しくSIMカードトレーは上部についています。
指紋認証は背面に搭載、イヤホンジャックは下部にあります。
次に充電器のスペックをみていきましょう。
Huawei Quick Chargeと書いてあり、100~240Vと書いてあることから海外のコンセントにも使えそうです。
気になる充電機能は5V-2A、9V-2Aの2通り、最大18Wでの充電が可能ということですね。本体充電時にはこの18Wで充電されているようです。
ブルーライトカット機能をオンにしていますが、かなりクリアな表示です。
表示は左側にネットワーク関係と通知関係、右側にバッテリーや音量などが表示されています。
ややアイコン表示が大きいような気がしますが、明るさもワンタップですぐに調節できるので便利です。
詳しいスペック表
P30 lite | |
---|---|
メーカー | Huawei |
発売日 | 2019年5月24日 |
OS | Android 9 |
CPU | HUAWEI Kirin 710 オクタコア |
メモリ(RAM) | 4GB |
ストレージ (ROM) |
64GB |
バッテリー | 3,340mAh |
急速充電 | 〇 Huawei Quick Charge |
画面サイズ | 6.15インチ TFT |
解像度 | 2,312×1,080 |
メインカメラ | 約2,400万画素+約800万画素+約200万画素 |
サブカメラ | 約2,400万画素 |
ドコモ/au/ ソフトバンク |
◎/〇/◎ |
SIM (DSDV) | nano-SIM×2 (〇) |
外部メモリ | micro SDXC 512GB |
USB端子 | Type-C |
防水/防塵 | × |
NFC | × |
生体認証 | × |
その他 | |
サイズ | 153 × 73 × 7.4mm |
重さ | 約159g |
カラー | ミッドナイトブラック、パールホワイト、ピーコックブルー |
発売時価格 | 35,000円程度 2021.6現在20,000円程度 |
ベンチマーク結果は?
Antutuが使えないので、GeekBench5というベンチマークソフトを使って計測しました。
P30 liteはシングルコア326、マルチコア1219と出ています。
※参考までに
シングルコア、マルチコアの順に
- Android One S7が173の907
- AQUOS sense4が548の1629
- OPPO Reno3 Aが311の1351
- AQUOS sense3 basicが177の988
- Pixel 4aが590の1603
となっています。
良かった機能をレビュー
充電速度が速い
Xperiaからの乗り換えだったのですが、急速充電の速さに驚きました。ものの1時間で20%残量から95%まで充電することができます。画面では急速充電中と表示され、電池のアイコンにも急速充電表示がなされています。(画像の赤いライン部分)
バッテリー量は決して多くないので、繰り返し充電が必要になりがちですが、この速度であればストレス無く頻繁に充電できそうです。
また連続画面点灯時間は6時間程度と標準的でした。(青いラインが点灯中です)
バッテリーがへたらない
2020年1月に購入したものを購入直後からバッテリーアプリのAccubatteryを入れ、2021年5月までに累計355回充電した結果ですが、バッテリーの劣化はほとんどないようで、95%満充電にできるようです。
データをクリアして計測した直近2回分の充電結果でも94%と出ています。335回も充電していればかなりバッテリー性能は落ちるはずですが、P30liteに関してはほとんど劣化がないようでした。
保護フィルムやケース付き
Xperiaなど日本メーカーのスマホには、保護フィルムやTPUケースが付いていないことが多いですが、ファーウェイ製のこの端末には最初からついています。保護フィルムを貼るのは結構難しいのでありがたいですね。あとメーカー正規品の保護ケースは薄さや穴の的確さなどにおいて高品質です。
手になじむスリムな薄さ
3,340mAhのバッテリーを搭載しながら、7.3mmという薄さを実現しています。手に取った感じではかなり薄い印象を受けます。実際に重さも159gと軽いです。
DSDVでLTEのSIMが2枚使える
SIMフリー版のふつうのP30 liteはnano-SIMが2枚挿しできます。どちらもLTE(4G)通信が可能なDSDVモデルです。ワイモバイル版では、SIMフリーですが、このSIM枚数だけは1枚に減らされているので注意が必要です。
対応周波数帯(バンド)
3G回線(W-CDMA) | |
---|---|
Band I (2.1GHz) | 〇 |
Band VIII (900MHz) | 〇 |
4G回線(LTE) | |
Band 1 (2.1GHz) | 〇 |
Band 3 (1.7GHz) | 〇 |
Band 8 (900MHz) | 〇 |
Band 11 (1.5GHz) | × |
Band 28 (700MHz) | 〇 |
Band 41 (2.5GHz) | 〇 |
Band 42 (3.5GHz) | × |
ソフトバンクで問題無く使えるか | ◎ |
※赤は必須バンド(必須バンドに対応していれば問題無く使える)
3G回線(W-CDMA) | |
---|---|
Band 1 (2.1GHz) | 〇 |
Band 6 (800MHz) | 〇 |
Band 19 (800MHz) | 〇 |
4G回線(LTE) | |
Band 1 (2.1GHz) | 〇 |
Band 3 (1.7GHz) | 〇 |
Band 19 (800MHz) | 〇 |
Band 21 (1.5GHz) | × |
Band 28 (700MHz) | 〇 |
Band 42 (3.5GHz) | × |
ドコモで問題無く使えるか | ◎ |
※赤は必須バンド(必須バンドに対応していれば問題無く使える)
4G回線(LTE) | |
---|---|
Band 1 (2.1GHz) | 〇 |
Band 11 (1.7GHz) | × |
Band 18/26 (800MHz) | 〇/〇 |
Band 28 (700MHz) | 〇 |
Band 42 (3.5GHz) | × |
通話の対応 | |
au VoLTE | 対応 |
auで問題無く使えるか | ◎ |
※赤は必須バンド(必須バンドに対応していれば問題無く使える)
ドコモ・au・ソフトバンクに対応
SIMフリー版一般販売のP30liteは以上のようなバンドに対応しています。それによるとワイモバイル、ソフトバンク、ドコモで完全に使うことができ、auでもほぼ使える(通話の部分が未検証)ことが分かりました。auでは通信方式が他社と異なり、また3G回線が終了し4G通信のデータ通信で通話を行っている(au voLTE)ため特殊な事情があります。
手元にドコモ、ワイモバイルのSIMはあり、通話、通信、SMSは確認できましたが、auは未検証です。がtelektlistさんのページによればau Volteに対応しているとのことで通話もできるようです。
楽天モバイル回線にも対応
楽天モバイル回線が話題になっていますが、実はP30 liteは楽天モバイル回線に対応しています。実際に楽天モバイル回線のSIMを挿してみましたが、問題無く通話、データ通信、SMS送受信が確認できました。当機種は2枚挿しできるので管理人はワイモバイルをメインSIMに、SIM2に楽天モバイル回線のSIMをいれて使っています。
最新アップデートはいつ?
2021年6月現在、最終更新は10.0.0.452(C635E4R2P4)でAndroidバージョンが10、EMUIがバージョン10、セキュリティパッチレベルは2021年3月1日となっています。出荷時のOSは9でしたが、今後Android バージョンが11にアップデートされるか、されないか現時点では分かりません。
使用中の発熱が少なめ
Xperiaなどは動画撮影時などに熱くなる傾向があるような気がしますが、ファーウェイのKirin710はそれほど発熱しないようです。
近接撮影できる
かなり近づいてマクロの写真が撮れます。近くを精細に写すのに向いていると思います。その他の撮影はAIが自動的に調節するためか、実際の色より演出がオーバーな画像になってしまいます。
メモリ使用率が低め
これは他メーカーのスマホを使って分かったのですが、P30 liteはメモリ使用量が少なめです。同じだけアプリをいれて実験しましたが、平均的使用率は71%、常時1.05GB程度の空きがあります。
これがアプリが勝手に落ちる原因だなと思いましたが、フリーズされるのもまた考えものなので、Huaweiはこのスタンスなのでしょう。ちなみにメモリ使用量は、開発者モードにしてメモリをタップします。
残念だったところをレビュー
ここまでP30 liteの特長をみてきましたが、残念なところもやはりありました。
よく使う人は1日1回の充電が必要
バッテリーが早くなくなりやすいです。公式サイトでは大容量となっていますが、実際に使ってみると一日2時間使うとすると、1~2日に1回の充電は必要になります。最近では4,000mAh級、5,000mAh級のバッテリー容量を持つ端末も増えてきている中、それほど大容量ではなくなりつつあるようです。
水濡れや落下に非対応
防水性や耐衝撃性は備えていないので、水没させれば使えなくなる可能性大ですし、アスファルトの上に落とせば、背面ガラス、液晶パネルごとバリバリにひびが入ってしまいます。スマホを1回でも落として割ったことがある方は、耐衝撃性のあるスマホのほうが長持ちするのではないでしょうか。
ロック時に音のモードが変えられない
ちょっと痛かったのが、画面ロック時にサイレントモードやバイブモード、サウンドモードなどの切り替えができないことです。いちいちパスワードロックを解除して音量ボタンを押さないといけないので面倒です。またロック時のセキュリティが強化されているのか、WiFiのオンオフなどのクイック設定パネルが全然使えません。
LED通知ランプが見づらい
よく見ないとランプが点灯しているか分からない所にLEDランプが付いています。角度がずれると見えなくなるので使いづらいと思いました。最近のLED通知ランプ省略化の流れなのかもしれませんが、せっかくつけるならもっと分かりやすい所に付けて欲しかったです。
時々Chromeが固まる
他の方のレビューでも記載されていましたが、時々Chromeブラウザがフリーズします。(1ヶ月に1~2回くらい)ホームボタンを押すなどですぐ直るのですが、悪化しないか心配なところです。
便利機能
手軽なスクリーンショット方法
三本指で画面をすばやくなぞることで、簡単にスクリーンショットが撮れます。
ブルーライトカットの方法
ブルーライトカットモード(夜間モード・視力保護モード)が搭載されており、クイック設定パネルからオンオフにできます。強度も自由に変えられます。「ディスプレイと画面の明るさ」から操作できます。
使用メモリの確認方法
使用メモリ量を見るためには、開発者モードをオンにする必要があります。開発者モードをオンにするには「端末情報」の「ビルド番号」の欄を素早く8回程度タップします。
ロック時電卓が使える
画面ロック時に電卓、懐中電灯、録音などを使うことができます。画面をオンにして、下から上へスワイプするとメニューがでてきます。
QRコードの読み込み方法
QRコードは、画面中央から下に軽く指でなぞり、上に出てきた検索ボックスの右のアイコンを押すことでスキャンすることができます。
SIMカードトレイの取り出し方
SIMカードトレイは上部のSIMトレイの近くにある、小さな穴を細いピンなどで軽く押すことで引き出すことができます。SIMはSIMトレーに乗せるようにしてセッティングします。
歩数計を表示する
歩数計を表示するには、設定ボタン⇒ホーム画面と壁紙⇒歩数を表示をオンにします。設定画面から検索してもOKです。
電池の最適化設定
電池の最適化設定は的確に行わないとアプリが落ちて通知が来なくなったりしてしまいます。電池の最適化は設定から「アプリ」⇒アプリ⇒右上のアイコンをタップ⇒特別なアクセス⇒バッテリーの最適化の順でアクセスできます。
ここで自動でオフにしたくないアプリを「バッテリー最適化を許可しない」に設定します。
全体的な感想
ここまで、P30 liteを使う上でチェックしておきたいところや良い所、残念なところ、便利な設定などを書かせていただきました。
管理人自身はメインスマホをP30liteにして1年半程度経ちますが、未だに問題無く便利に使えています。全体的な感想では、どのキャリアにも対応している、画面の表示がよい、重さ、カメラ性能、レスポンス、バッテリーなど完成度が高く長く使えるスマホではないかと感じました。