このページでは、ソフトバンクとワイモバイルの違いについて色々な角度から比較しています。同じ同じソフトバンク系なので共通点も多いです。同じ点と異なる点をみていきましょう。
特に断りがない場合は税込み表示になっています。
目次
ソフトバンクとの違い
ワイモバイルはソフトバンクの運営しているサービスなので、完全に同じサービスであると思いきや、異なる点もいくつかあります。以下に大事なポイント(異なる点)を紹介しています。
料金プラン
まず第一に異なるのが料金プラン。
ソフトバンクでは大容量プランと少容量プランと2つの料金プランがあるのですが、ワイモバイルではシンプルプラン一つのみです。ソフトバンクでは1GB、2GB、3GB、無制限プランの4つの料金があります。ワイモバイルでは、3GB、15GB、25GBと3つの料金があります。
表にすると以下のようになります。
ミニフィットプラン+ | 月額料金 |
---|---|
~1GB | 3,278円 |
~2GB | 4,378円 |
~3GB | 5,478円 |
3GB~ | 低速モード |
メリハリ無制限 | 月額料金 |
---|---|
~3GB | 5,588円 |
無制限 | 7,238円 |
月額 | 1回線目 |
---|---|
シンプルS(3GB) | 2,178円 |
シンプルM(15GB) | 3,278円 |
シンプルL(25GB) | 4,158円 |
ソフトバンクには1GB、2GB、3GBの小容量が選べますが、10GB、20GBなどの3GB以上のプランがなく、いきなり無制限プランになっています。そのため5GBだけ必要でも、メリハリ無制限プランを選ぶしかないということになってしまいますね。
その点ワイモバイルはバランスの良いプランになっています。3GB、15GB、25GBと量が少なくて良い方も、たくさん必要な方も自分に合うプランを選ぶことができますね。ただ25GB以上のプランは用意されていないので、40GB、60GBと大容量が必要であれば、ソフトバンクを契約するしかありません。
メリハリ無制限プランは7,238円と高額ですが、無制限なので理論上は100GB使っても5GB使っても同一料金なので、たくさんデータを使う方ほどお得になります。
家族割・光割
ソフトバンク | ワイモバイル | |
---|---|---|
家族割 | 1~3GBプランでは無し 無制限プランでは人数に応じて550~2,200円割引き |
2人目以降1回線月々1,188円引き |
光セット割 | 月々1,100円引き | 月々1,100円引き |
ソフトバンクでは1~3GBのミニフィットプラン+では家族割がありません。光セット割はあり、月々1,100円引きです。
大容量プランのメリハリ無制限では家族割引「新みんな家族割」があり、2人契約ではそれぞれ月々550円引き、3人でそれぞれ月々1,650円引き、4人以上でそれぞれ月々2,200円引きになります。
ワイモバイルのシンプルプランでも「家族割引サービス」があり、どのギガ数を選んでも2回線目以降が月々1,188円引きになります。また光セット割では月々1,100円引きになります。ただ家族割と光セット割は併用できないので気をつけましょう。
選べるギガ数
ソフトバンク | ワイモバイル |
---|---|
4つ(1GB、2GB、3GB、無制限) | 6つ(3GB、5GB、15GB、20GB、25GB、30GB) |
ソフトバンクでは、小容量プランである「ミニフィットプラン+」で1~3GBの契約ができます。3GB以上必要な場合は、大容量プランである「メリハリ無制限」を契約する必要があります。3GB以上の中間プランがないのが特徴です。
ワイモバイルではシンプルプランで3GB、15GB、25GBを選ぶことができます。またデータ増量オプション(月々550円)というサービスに加入すると、3GBが5GBになり、15GBは20GBになり、25GBは30GBまで使うことができます。料金プランは実質6通りあるということですね。
選べる機種の数
機種の数はソフトバンクのほうが多く、また高額な高性能端末(ハイエンドスマホ)を選ぶことも可能です。一方ワイモバイルでは3万以下の比較的安めの機種が多いです。
どちらもiPhoneの販売があり、iPhone12やiPhone12 miniなど最新iPhoneを購入することができます。
購入できる機種は以下のようになります。
種類 | ソフトバンク | ワイモバイル |
---|---|---|
iPhone | iPhone 12, iPhone 12 mini, iPhone Pro, iPhone Pro Max, iPhone SE(2), iPhone iPhone 11(Pro, Max), iPhone Xs, iPhone Xs Max, iPhone 8, iPhone 7など | iPhone 12, iPhone 12 mini, iPhone SE(2世代)のみ |
iPad | 11インチiPad Pro(3世代), 12.9インチiPad Pro(5世代), iPad Air(第4世代), iPad(第8世代), iPad miniなど | なし |
Apple Watch | Apple Watch Series 6, Apple Watch SEなど | なし |
Android | Google Pixel 4a, 5, Leitz Phone 1, AQUOS R6, Xperia 1 III, razr 5Gなど | Xperia 10 III, OPPO Reno 5A, 3A, Libero 5G, Android Oneシリーズ, AQUOS sense4 basic, かんたんスマホ2など |
ソフトバンク・ワイモバイルのデメリット
ソフトバンクのデメリットは
- 月額費用が高い
- 3GBから無制限の間のプランがない
- かけ放題の料金が高い
- 小容量プランでは家族割引がない
- 小容量プランではテザリングが有料
- 大容量プランでもテザリングは30GBに制限
などが挙げられます。
ワイモバイルのデメリットは
- 選べる端末の種類が少ない
- Androidの最新端末が揃っていない
- 無制限プランがなく最大30GBまでしかない
- ソフトバンクからの乗り換えでは端末割り引きがない
などが挙げられます。
どちらもそれぞれにメリットとデメリットがあるのですね。
ソフトバンクと同じ点
ワイモバイルはソフトバンクが運営している格安サービスです。そのため同じ点もたくさんあります。一つずつみていきましょう。
エリア・つながりやすさ
ソフトバンク | ワイモバイル |
---|---|
ドコモ・auと同じく人口カバー率99% | ソフトバンクと同じ |
ワイモバイルはソフトバンクの電波を使っているので、ソフトバンクと同じエリアが繋がります。またつながりやすさもソフトバンクと同様です。ソフトバンクは人口カバー率(エリアの広さ)がドコモとauと同様99%でほぼ全国でつながります。
速度の速さ
回線の速度もソフトバンクと同じで、お昼頃など格安SIMサービスで落ちやすい混雑時も、ソフトバンク並の速度で使うことができます。
※ただ混雑時に大量の通信を行うと制限がかかる場合があります。
通話品質
ソフトバンクと同じ携帯電話網を使っているため通話品質も同じです。またかけ放題オプションに入った場合も、通話アプリを使う必要が無くデフォルトの通話アプリで直接かけられます。そのためかけ放題でも通話品質が低下することがありません。(IP電話のようになる心配がありません)
※通話品質とは、音の遅延や聞こえづらさ、途切れるかなどのことをいいます。
かけ放題がある
ソフトバンク、ワイモバイル共に通話料金は別なのでソフトバンクと同様30秒22円がかかります。どちらもかけ放題サービスがあり、任意で加入することができます。料金は以下のようになっています。
ソフトバンク | ワイモバイル |
---|---|
5分間かけ放題:月額880円 完全かけ放題:1,980円 |
5分間かけ放題:月額770円 完全かけ放題:1,870円 |
※ソフトバンクは「ミニフィットプラン+」と「メリハリ無制限」のかけ放題料金
店頭サポートがある
ソフトバンクもワイモバイルもそれぞれソフトバンクショップとワイモバイルショップがあります。ワイモバイルの店舗は全国におよそ1,000店でサポートを行っているほか、ソフトバンクショップでもサポートを受けることが可能です。スマートフォンの故障時やSIMの紛失時などですぐに相談することができます。
ソフトバンク | ワイモバイル |
---|---|
店頭・電話・チャット | 店頭・電話・チャット |
キャリアの機能がある
キャリアのサービスは以下のようになっています。
機能 | ソフトバンク | ワイモバイル |
---|---|---|
キャリアメール | あり | あり |
留守番電話 | あり | あり |
キャリア決済 | あり | あり |
同じ端末が使える
2015年6月以降の販売端末 | それ以前の端末 |
---|---|
使える 〇 SIMロックの解除が必要 |
使えない × SIMロックの解除ができないため |
ワイモバイルの端末はソフトバンクと同じ電波を使うため、ソフトバンクの端末ならワイモバイルでそのまま使うことができます。(対応周波数と通信方式が同じため)ただ注意点はSIMロックの解除が必要なこと。ワイモバイルで使う場合、ソフトバンクのSIMロックを解除する必要があります。
発売から5年以内の新しい端末(正確には2015年6月以降に発売された端末)はSIMロックの解除が義務づけられているので、My Softbankから簡単に解除手続きができます。残念ながら2015年6月以前の端末は、ワイモバイルで使うことができません。
ただテザリングなど一部の機能が非対応の場合があるので、ワイモバイルの動作確認済み端末リストで必ずチェックしてください。
テザリングができる
ソフトバンク | ワイモバイル |
---|---|
ミニフィットプラン+は月々550円で可能 無制限プランでは30GBまで可能 |
契約容量3~30GBまで(無料) |
ソフトバンクではミニフィットプラン+(1~3GBのプラン)でテザリングオプション料550円がかかります。無制限プランでは無料で30GBまで行えます。ワイモバイルは契約容量まで無料でシンプルプランのS・M・L、それぞれ3GB、15GB、25GBまで使うことができます。増量オプションを使った分もテザリング可能です。
5Gサービスが無料
ソフトバンクもワイモバイルも5Gサービスは無料です。追加料金なしで使うことができます。もちろん従来のLTE(4G)サービスも引き続き使うことができます。
乗り換え時の注意点
番号をそのまま使える
ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換える時、電話番号をそのまま使い続ける(MNPする)ことができます。ソフトバンクからワイモバイルに乗り換える場合、MNP予約番号の取得も必要なく、乗り換え元をソフトバンクと選ぶだけで手軽に番号移行することができます。
キャリアメールアドレスが変わる
ソフトバンク | ワイモバイル |
---|---|
@softbank.ne.jp (iPhone,iPadは@i.softbank.jp) |
@ymobile.ne.jp |
ワイモバイルでもキャリアメールアドレスを使えますが、これまでソフトバンクで使っていたアドレスは引き継げず、ワイモバイルのキャリアメールに変わります。キャリアメールのアドレスは任意のものに変えられます。
乗り換え費用は無料!
朗報です!
つい最近までは、ソフトバンクからワイモバイルの乗り換えには、ソフトバンクの契約解除料(違約金)を支払わなければならなかったのですが、2021年4月から廃止となり、無料で乗り換えることができるようになりました。それまでは更新月でない限り9,500円(税込み10,450円)の高額な料金が必要だったので、乗り換えに勇気が要りましたが今後乗り換える方は違約金なしです。
さらに2021年4月からMNP手数料や契約事務手数料も無料となりました。
そのためソフトバンクから乗り換える時、乗り換え費用はゼロ円です。
今後はソフトバンク、ラインモ、ワイモバイル間の乗り換えは一切無料で行うことができます。
出典はソフトバンクのプレスリリースページです。
詳細は⇒違約金と2年縛りの最新情報と違約金を無料にする裏技を紹介!
乗り換えの大まかな流れ
乗り換えは難しいと思われがちですが、ワイモバイルはソフトバンク系列なので、ドコモやauから乗り換える方より簡単でスムーズです。
おおまかな流れとしては
- My Softbankで氏名や住所の間違いがないかチェック
- My SoftbankでSIMロック解除の手続きをする
- ネットワーク暗証番号(4桁の数字)を思い出しておく
- ワイモバイルに申し込みする
- スマホとSIMカードが届く
- 開通手続きをする
となります。
My Softbankへのログインが必要であること、暗証番号を思い出すこと、ワイモバイルの申し込みページで、乗り換え前の携帯電話会社で「ソフトバンク」を選ぶことがポイントになります。
乗り換えで年間12万円ダウンも
ソフトバンクは料金プランが限られていて、5GBしか使わない方でも無制限プランに入るしかありません。そうするとどうしても月額料金が高くなってしまいます。
無制限プランは月額7,238円、以前に比べれば少しは安くなっていますが、あまりデータを使わない方にとっては、依然高すぎる料金プランです。
ワイモバイルならデータ増量オプションも含めて6つ(3GB、5GB、15GB、20GB、25GB、30GB)のプランがあり、自分に最適なものを選ぶことができます。もし月3GBでよいのなら2,178円、5GBなら2,728円、15GBプランを契約しても3,278円に抑えることができます。
月々5,000円安くなれば、年間に換算すると6万円ものコストダウンに、これは1人の場合ですが家族4人でソフトバンクを契約しているのなら6万×4人で24万円も安くなります。これってすごい節約だと思いませんか?
確かに乗り換えるのはやや面倒なことではありますが、ネットやスマホをふつうに使いこなしている方であればそう難しい作業ではありません。
月々7,000円払っている今の料金を抑えたいなと思っている方は、この機会にぜひ乗り換えて節約をしていきしょう。