ワイモバイルは60歳以上の方のスマホデビューに人気です。どのような特徴があるのか解説します。
※特別な記載のない場合、税込み価格で表示しています。
目次
ワイモバイルは60歳以上の方に人気
実はワイモバイルは60歳以上の方のスマホデビューに一番人気の大手携帯電話会社です。
新規に契約したりガラケーから電話番号移行(MNP)で乗り換えた方が、ドコモ・au・ソフトバンクを抜いて選ぶスマホキャリアNo.1となっています。その理由は月々の料金の安さと購入後のサポートが充実しているためです。
アンケート調査は2020年7月のものですが、昨年からコロナ禍で頻繁な帰省も難しくなってくる中、ビデオ通話で顔を見て話せることから、新規受け付けを終了したガラケーからスマホに乗り換える方が増えています。
※マクロミルのアンケート調査による
※2020年7月2日~3日に直近1年でスマートフォンを新規/MNP契約した60歳以上の男女1,031名に調査(調査委託先:マクロミル)
シニアの方に人気な3つの理由
高齢者に人気な理由は大きく分けて3つあります。
- 月々の料金が安い
- シニア向けのスマホがある
- サポートが充実している
月々の料金が安い
シンプルS(3GB) | 2,178円 |
---|---|
シンプルM(15GB) | 3,278円 |
シンプルL(25GB) | 4,158円 |
※税込み価格
まず月々の月額料金が安いことが挙げられます。ドコモやau・ソフトバンクでは最近では大容量で3,000円程度の契約ができたり、5,000円で安く持てるプランが登場したりと以前よりは安くなっているのですが、まだまだ高止まりしています。
しかしワイモバイルは、そもそもの料金設定が安いです。そして家族割引で1,188円オフになったり、60歳以上はずっと770円でかけ放題になる割引もあり、月額通話し放題込みで2,000~3,000円でスマホ乗り換えができます。
家族割引は家族がワイモバイルに契約していれば、2人目以降毎月1,188円オフになる「家族割引サービス」です。また「60歳以上ずーっと定額通話割引キャンペーン」で60歳以上の方は、通話し放題が770円になります。
シニア向けのスマホがある
シニアに人気の理由の1つが「かんたんスマホ2」という高齢者向けの端末の販売があることです。かんたんスマホは文字が見やすく、必要な機能にしぼってガラケーのように使えるデザインです。この端末はLine、メールやネット検索、カメラなども使えます。もちろんGoogleのAndroidなのでアプリも普通に入れることができます。またワンセグやFMラジオ、防水にも対応していて災害対策にも重点を置いています。
もちろん必ずかんたんスマホを使う必要はありません。※以前は必須でしたが、現在では回線の契約だけでもできるようになりました。iPhoneを使いたい、お気に入りのスマホがある、という場合はかんたんスマホは買わなくてOKです。
サポートが充実している
ワイモバイルはサポートが充実している点も高齢者に人気の一つになっています。ワイモバイルは全国に1,000を超える店舗と4,000を超える取扱店があり、ドコモ・au・ソフトバンクのようにショップに行って分からない所を教えてもらうことも可能です。
ドコモ・au・ソフトバンクも店舗があるのですが、3,000円程度で契約できる安いプラン(2021年2月の新料金プラン)では店舗でのサポートや契約が行えません。容量をごく抑えれば5,000円程度で契約できますが、月額費が高いです。
また格安SIMは安く契約することができるのですが、通常店舗がありません。オンライン専用のものがほとんどでスマホに不慣れな方では困ったときに教えてもらったりすることができません。
60歳以上に安心のかんたんスマホ2
かんたんスマホ2を検討している方向けですが、ざっくりどのような機能があるのかみていきましょう。※かんたんスマホ2を買わない方は読み飛ばしいただいて大丈夫です。
使いやすく操作が簡単
スマホ慣れしていない方のために、必要な機能に厳選し操作が簡単になっています。まず画面が大きく大きな文字表示で老眼があっても見やすくなっています。画面上のボタンも大きめで表示されています。またガラケーのようなデザインで、よく使う連絡先を4件まで登録でき、3つのキーで電話やメール・ホームボタンを選べます。文字入力もケータイ風で配列です。
安心の機能
近年は高齢者の振り込め詐欺の被害が増えています。簡単スマホには危険な電話を表示したり、警告を流したり自動で録音したりできる犯罪防止機能を搭載しています。
困ったときはサポートボタンを押せばスマホが自動的に修復する他、必要な際は専用窓口に電話をつなげることもできます。
また地震や水害など災害も頻度を増しています。かんたんスマホ2ではワンセグテレビとFMラジオが搭載され、災害情報をスマホで受け取ることができて安心です。また防水性と耐衝撃性を備えていて、雨に濡れたり落としたりしても壊れにくくなっています。また防水性があり外出から帰ってきたとき、アルコールで消毒したりハンドソープで拭くことも可能です。
普通のスマホの機能も搭載
ここまでシニア向け機能の解説でしたが、実はかんたんスマホ2は普通のスマホ端末でグーグルのアプリをいれて普通のスマートフォンと同じ機能も使えます。
まずLine(ライン)がインストールされていて、メッセージやビデオ通話ができます。またワイモバイルにはキャリアメールがあり、メール機能も使えます。最近人気の決済サービスペイペイ(Paypay)もインストール済みです。それ以外に必要なアプリはGoogle Playからダウンロードして、適宜追加することができます。
また音声アシスト機能がついていて、グーグル音声検索も使うことができます。
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月額いくらで使える?
60歳以上の方はいくらでつかうことができるでしょうか。
新料金プラン「シンプルS/M/Lプラン」
ワイモバイルの基本料金プランは「シンプルS/M/L」プランといいます。2021年2月から受け付け開始され、従来より大幅に安くなり、また契約縛りがなく、いつでも解約金無料で解約できるようになりました。
ワイモバイルの料金の合計は、
で構成されています。
通話代は従量制と定額かけ放題から選べます。
ワイモバイルのシンプルS/M/Lプランは家族で契約するとお得になっており、2人目から10人目まで一人ずつ月々1,188円引きになります。またデータ通信のギガ数はS・M・Lそれぞれ3GB・15GB・25GBの3通りから選ぶことができます。
この料金プランはずっとこのままの価格で使い続けることができます。2年後や3年後に割引が切れて料金が上がることがありません。
まずワイモバイルの基本料金は以下の図のようになっています。
シンプルS(3GB) | 2,178円 |
---|---|
シンプルM(15GB) | 3,278円 |
シンプルL(25GB) | 4,158円 |
※税込み価格
シンプルS(3GB) | 990円 |
---|---|
シンプルM(15GB) | 2,090円 |
シンプルL(25GB) | 2,970円 |
※税込み価格
ワイモバイルの契約者が家族にいない場合、上の料金表になります。家族にワイモバイルユーザがいる場合、下の図の価格になります。3GBプランが990円、15GBプランが2,090円、25GBプランが2,970円で使えます。ラインやネット、メールを使う場合は3GBプランで充分です。ユーチューブ動画などをたくさん見る方は15GBプランか25GBプランが必要です。
通話代
だれとでも定額 | 10分間・回数無制限 | 770円 |
---|---|---|
スーパーだれとでも定額 | 時間と回数無制限 | 1,870円 |
基本的な通話代は30秒20円です。ワイモバイルのプランには5分かけ放題など無料通話がありません。しかしこれだと10分の電話で400円もかかってしまいます。そこで定額かけ放題サービスが用意されています。それが「だれとでも定額」(10分かけ放題)と「スーパーだれとでも定額(s)」(時間回数無制限)の2つです。
電話が多い方は定額通話に入ることが多いです。59歳以下の方は10分かけ放題が月額770円、無制限かけ放題が1,870円です。(税込み)。
しかし60歳以上の場合は、「60歳以上通話ずーっと割引キャンペーン」が適用され、無制限かけ放題(スーパーだれとでも定額(s))が毎月1,100円引きとなり、実質月額770円で使うことができます。10分かけ放題と同じ額で無制限に定額通話することができるのですね。
シンプルS(3GB) | 2,948円 |
---|---|
シンプルM(15GB) | 3,864円 |
シンプルL(25GB) | 4,704円 |
端末代
かんたんスマホ2など、端末を購入する場合は、一括か24回分割払・36回分割払いのいずれかで機種代を支払う必要があります。端末代はキャンペーンなどで割引があり、条件によって少し計算が複雑です。新規に申し込むのかドコモやauから乗り換えるのか、ソフトバンク系から乗り換える場合などで割引額が異なります。
2021年3月現在の価格では、端末が最大18,000円割引きになるキャンペーンを開催しており、機種代定価31,600から新規やドコモ・auから乗り換えの方は18000円引きで13,680円で購入することができます。
になります。
家族割引
端末の購入の有無にかかわらず、家族にワイモバイル契約者がいる場合、2人目以降に家族割引が適用されます。
この割引は「家族割引サービス」と呼ばれ、シンプルプランを2回線目以降契約すると、毎月1回線当たり1,188円引きになります。例えばシンプルSを申し込んだ場合1回線目は2,178円ですが2回線目以降は990円(税抜き900円)で契約することができます。
家族割引サービス | 2回線~10回線目は月額1,188円引き |
---|
※税込み価格
シンプルS(3GB) | 1,760円 |
---|---|
シンプルM(15GB) | 2,860円 |
シンプルL(25GB) | 3,740円 |
60歳以上で家族がワイモバイルを使っている場合、60歳以上の方は最安シンプルS(3GB)で1,760円で無制限にかけ放題をすることができます。
シンプルプラン | 2台~10台目 |
---|---|
シンプルS | 990円 |
シンプルM | 2,090円 |
シンプルL | 2,970円 |
※税込み価格
60歳以上で家族がワイモバイルを使っている場合、最安シンプルS(3GB)で990円で契約することができます。
シニアの方は家族での乗り換えるとかけ放題を付けたとしてもとてもお得ですね。
持ち込み端末を使う場合
ワイモバイルでは、高齢者向けスマホの「かんたんスマホ2」取り扱っていて以前は購入が条件になっていましたが、現在では回線契約のみでもOKとなりました。そうすることでお気に入りのiPhoneや家族の使っていた端末や中古端末で安くスマホをもつことができます。
- 個人契約のお客さまであること
- シンプルS/M/Lにご加入いただくこと
- スーパーだれとでも定額(S)にお申し込みいただくこと
- 当社システムに登録された使用者年齢が60歳以上であること
※端末購入が条件から外されました
持ち込み端末を使う場合、注意点があります。
- ソフトバンクの電波が対応している端末であること
- SIMロック解除ができる端末であること
- サイズがnano-SIMの端末であること
です。
※以前はかんたんスマホ2を買わないとかけ放題割引の加入ができなかったのですが、現在(2021年3月現在)ではSIM回線のみの契約もできSIMカードの互換性も問題ありません。
ソフトバンクの対応端末
ワイモバイルはソフトバンクの電波を使うので、ソフトバンクのスマホかソフトバンクに対応したSIMロックフリー端末が必要です。
まず、電波の周波数と通信形式が異なるので、ドコモやauのスマホは使えないことが多いです。使えても不完全(地方で電波がつかめない、ネットは見れるれど通話ができないなど)になってしまうことが多いです。これはアンドロイド端末の場合で、古くなければiPhoneでは問題無く使える場合が多いです。
持ち込み端末だと安く使えますが、このようにチェックすべきポイントがいくつかあるため、注意が必要です。
SIMロック解除ができる端末
ワイモバイルはソフトバンクの電波を使いますが、SIMロックがかかっているとワイモバイルでは使えません。そのためSIMロック解除ができる端末か、SIMロックがかかっていないシムフリー端末を用意する必要があります。
ソフトバンクのスマホは電波の対応状況的には問題無いのですが、あまり古い機種はSIMロック解除ができないことがあるので、事前に調べておく必要があります。
SIMロックがかかっていない機種ではソフトバンクの電波をつかめる(バンドが対応している)のであれば問題無く使えます。
ドコモやauのiPhoneでは、事前にSIMロック解除ができるか確かめておきましょう。
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nano-SIMの端末
最後がSIMカードの種類です。現在ワイモバイルはnano-SIMと呼ばれる一番新しくて小さいサイズのSIMカードのみを扱っています。そのため使いたい端末がnano-SIMに対応しているかチェックする必要があります。(スマホ端末のメーカーページなどで調べることができます)
SIMカード変換アダプタという裏技を使うとmicro-SIMでも使えますが、スマホ慣れしていない高齢の方には難しいと思います。
申し込み方法と必要な書類
最後にワイモバイルの申し込み方法と必要な書類などについてみていきましょう。
まず60歳歳以上かけ放題はオンラインショップと店舗で契約することができます。それぞれ特徴がありますが、オンラインでは機種の割引が大きかったり、契約事務手数料3,300円が無料になったりします。しかしクレジットカードが必要になります。
店舗では契約事務手数料がかかりますが、対面で説明してくれるので、なれない高齢の方には便利なサービスです。端末の割引は額は少なくなりますが、適用可能です。
家族が代理で契約できる?
娘さんや息子さんなどご家族が契約して、シニアの方に渡すということもあるでしょう。その場合も割引は適用でしょうか?使用者を60歳以上の方の名前にして、契約者の設定を家族の名前にすれば適用されます。また使用者と契約者を別名義で設定することも可能です。
必要な書類
60歳以上のご本人の方が直接契約する場合は、通常通りの本人確認書類があれば契約できます。クレジットカードがない場合は、ショップに行くことで口座振替を申し込めます。
ご家族が代理で申し込む場合は、それぞれの本人確認書類と家族であることを証明する書類を用意しましょう。同居している場合は同じ住所に住んでいることが確認できる、契約者と家族それぞれの本人確認書類が必要です。
シニアの方が地方で暮らしているので住所が異なる場合などは契約者と家族のそれぞれの本人確認書類、そして家族であることが証明できる戸籍謄本・住民票記載事項証明書が必要です。
本人確認書類
使用できる本人確認書類は以下のようになっています。オンラインでは申込時に写真をアップロードし、来店の場合は原本を提示します。
- 運転免許証
- 日本国パスポート
- マイナンバーカード
- 健康保険証
- 精神障がい者手帳
- 身体障がい者手帳
- 療育手帳
- 住民基本台帳カード(QRコード付き)
- 健康保険証
のいずれかです。
また健康保険証・住民基本台帳カードの場合は補助書類として住民票か公共料金の領収書・ソフトバンク発行の領収書などが必要です。
到着後の設定は?
スマホ端末は到着後すぐ使えるのではなく、若干の設定が必要です。端末をセットで購入する場合は設定項目は電話の乗り換え(切り替え)手続き程度ですが、持ち込み端末の場合は、ワイモバイルの電波をつかむための設定(APN設定)やSIMカードの挿入などを自分でする必要があります。
端末セットで購入した場合、これまで使ってきた電話番号をそのまま使いたい場合、電話番号の切り替え手続きが必要です。これは正確にはMNPといいますが、端末セットが届いて指定の場所に電話をかけることで簡単にできます。
持ち込み端末の場合はワイモバイルの電波をつかむための設定(APN設定)が必要になり、スマホに慣れていないとやや難しいかもしれません。
また端末セットを買う場合もSIM回線のみ購入する場合も、ラインアプリの設定やよく使う電話番号の設定、天気アプリのインストールなどは自分で行う必要があります。
難しい場合は、店頭で済ませてもらうこともできますが、ラインの設定などワイモバイルと関係の無いサービスは別途手数料がかかる場合もありますので、事前に電話などで確認しておくと良さそうです。
このページのまとめ
シンプルS(3GB) | 2,948円 |
---|---|
シンプルM(15GB) | 3,864円 |
シンプルL(25GB) | 4,704円 |
シンプルS 家族割なし | 2,948円 |
---|---|
シンプルS 家族割あり | 1,760円 |
- 60歳以上は定額かけ放題が月々770円とお得
- 家族がワイモバイルならさらに1,188円の家族割引
- 高齢者向け端末「かんたんスマホ2」を13,000~20,000円程度で販売
- 端末を買わずSIMのみ契約でもOKになった
- 購入後もサポートが充実している